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Vol.47 公式戦3試合に感じる、ポジティブな要素。

  • 2022.03.01

    Vol.47 公式戦3試合に感じる、ポジティブな要素。

発源力

©GAMBA OSAKA

2022年のJ1リーグ、ルヴァンカップが開幕しました。チームとしてはスタートからとてもいいチャレンジができています。知っての通り、鹿島アントラーズ戦とセレッソ大阪戦は公式戦2連敗になったし、直近の浦和レッズ戦も初白星を掴むことはできましたが、内容的は課題の残る試合になりました。特に前半はチームとしても苦しい展開になったし、カタさん(片野坂知宏監督)が試合後におっしゃっていた通り僕も「浦和の試合になった」と思っています。それでも鹿島、C大阪戦は3失点ずつを喫していただけに、守備を預かる一人として、今シーズン初めて無失点で試合を終えられたのは気持ちを落ち着かせる要素になりました。また押し込まれ、攻め込まれたシーンも多かった中で、粘り強くはね返せたことは、チームとしてまた1つ自信に繋がりました。選手の誰もが『今は積み上げていくことが大事』だと気持ちを揃えてこの3試合を戦ってきたとはいえ、やはり勝利がもたらす効果を思えば、すごく意味の大きい勝ち点3になったとも思います。

ただ、一方で僕は守備を預かる一人として、この3試合においてビルドアップのところでミスが出ていることも、現時点でのポジティブな要素だと受け止めています。もちろん、最初から全てがうまくいって、結果を得られれば理想ですが、新しいサッカーの構築は想像以上に難しさを伴うし、戦術を本当の意味で自分たちのものにするのは時間がかかります。実際、今シーズンはカタさんのサッカーに取り組む中で、3バックの戦い方、ビルドアップの仕方はこれまでと大きく変わっています。戦術的なことなので細かいことは話せませんが、当然ながら一人一人に求められている役割も違います。
ましてや、開幕戦の亘(柳澤)にしても、ルヴァン・セレッソ戦の仁郎(中村)にしても、個人的に新しいポジションにチャレンジをしている選手はよりその難しさを実感していると思います。もしかしたら「右をやったことがあれば左もできるだろう」「似たようなポジションをしているんだから、少々、ポジションが変わっても大丈夫だろう」と思っている人もいるかもしれませんが、実は新しいポジションでプレーするのはすごく難しいです。視界も、ボールの持ち方も全然違ってくるし、それを『公式戦』という結果を求められる戦いの中でやるとなれば、なおさらです。

ですが、この3試合、選手の誰もが、自分に課せられた1つ1つのチャレンジに、すごく前向きに取り組んでいます。結果、それがミスになって、失点に繋がってしまっても、ネガティブな考えになっている選手はおそらく一人もいません。僕たちはプロのアスリートで、当然、ピッチに立つ限りは結果を残したい、勝ちたいと思っていますが、うまくいかないから、ミスをしたくないからと、ボールを繋ぐのを諦めるとか、相手のプレッシャーから逃げるために『安パイ』なプレーを選ぶことも選択していません。つまり、公式戦が始まった今も、今シーズンのスタートから貫いてきた、カタさんのサッカーで結果を求めたい、チャレンジしようということを大前提に、戦いを進めています。
であればこそ、ビルドアップのミスから失点につながってしまったことも、僕はポジティブな要素だと受け止めています。シーズンの序盤に膿が出るということは、改善する時間がたくさん残されているということでもあるし、そもそもプロの世界に、失点につながるような大きなミスから学習しない選手はいないと考えても、今、起きているミスは必ず今後に個人に、チームに活かされると思っています。

もっとも「今はチャレンジの最中だから」「カタさんのサッカーを構築している最中だから」という考えが、この先もずっと通用するとは思っていません。先にも書いた通り、プロの世界で結果が求められることも他ならぬ僕たちが一番わかっていますし、カタさんも、僕たち選手も常に結果を欲して日々、サッカーに向き合っています。
それでもやっぱり、この世界に結果を求めるための早道はないと思うからこそ、これからもカタさんを信じて、ミスを恐れずにチャレンジを続けたいと思います。うまくいかないところは、いくように、練習で合わせる時間がないのなら、選手それぞれが口を開いて考え方を共有することで進化を目指したいと思います。
それが、今シーズン、カタさんと共に新しいガンバを築いていくためのメンバーとして選ばれた僕たち選手の責任でもあると、僕は思っています。

  • 昌子 源Gen Shoji
  • Gen Shoji

    1992年12月11日生まれ。
    兵庫県出身。
    11年に米子北高校から鹿島アントラーズに加入。14年には自身初のJ1リーグフル出場を実現するなど主軸選手に成長を遂げ、16年のJ1リーグや天皇杯優勝、18年のAFCチャンピオンズリーグ制覇などに貢献した。
    18年12月に完全移籍が発表されたトゥールーズFCでもすぐさまレギュラーに定着したが、2シーズン目はケガに苦しみ、長きにわたり戦線離脱。その状況を踏まえてJリーグへの復帰を決断し、20年2月にガンバ大阪への完全移籍が発表された。
    日本代表にも14年に初選出。18年のワールドカップ・ロシア大会でもレギュラーとして活躍した。

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