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8月8日、FC町田ゼルビアとしては3度目のJ1リーグ開幕戦を迎えました。
特別シーズンを含めると4度目で、24年のガンバ大阪戦は60分に退場者を出してしまった中で1-1の引き分けに終わり、25年は逆転負けを喫して1-2で敗戦。また、今年の特別シーズンの開幕戦は横浜F・マリノスに3-2で勝利し、初めての白星発進になりました。つまり、J1リーグのレギュラーシーズンでは開幕白星を挙げたことがなかったため、2026/27 J1リーグ開幕戦は『しっかり勝ってスタートしよう』が合言葉でした。
そうした中でアウェイでの東京ダービー、FC東京戦に5-1で快勝できたのはポジティブに受け止めています。38分に東京に退場者が出たことで数的優位になりましたが、僕たちはAFCチャンピオンズリーグエリート2025/26決勝でも数的優位ながら延長戦の末に負けてしまった経験もしています。前日に行われたガンバ大阪対浦和レッズ戦を観ていても、僕らと同じように前半のうちに数的優位に立ったガンバが相手を圧倒したかといえばそうではなかったし、一度は一人少ない浦和に逆転も許していました。
だからこそ、僕らも数的優位が自分たちの追い風になるとは思っていなかったし、ピッチではより気を引き締めて試合を進めようという声も飛んでいました。実際、うまく加点しながら、最後まで集中を切らさない引き締まった試合ができたと思っています。
中でも、前半のうちに逆転できたのは、東京に与えたダメージを考えても大きかったです。また、サイドから崩したデューク(ミッチェル)の同点ゴールを皮切りに、真ん中から崩した形、フリーキック、セットプレー、コーナーキックといろんなバリエーションで点が取れたのもよかったです。ゼルビアに復帰したデュークや新加入の明本(考浩)ら、いろんな選手に得点が生まれたのも各々を勢いづけるものになったんじゃないかと思います。
一方、立ち上がり5分という早い時間に喫した失点については僕を含め、反省しなければいけないと思っています。
あのシーンは、自分たちのセットプレーから相手のゴールキックになり、GKキム・スンギュ選手にロングボールを蹴られたところから始まったシーンで、僕らの守備陣形は壊れている状況でした。ゴールキックがマルセロ ヒアン選手に入った瞬間、僕としては、この試合におけるヒアン選手との最初の対峙シーンだったこともあり、ガッツリと体をぶつけて潰し切るイメージでいました。ですが、ボールの軌道に合わせて、自分の左斜め前から佐藤恵充選手が味方選手を追い越してフリーでスピードを上げてきたのが視界に入ったため、瞬間的に判断を変え、ヒアン選手を潰し切らずに敢えて少し距離を置いて対峙することにしました。仮にあそこで僕がヒアン選手もろとも倒れ込んでしまったら、佐藤選手が独走体制になってしまうと思ったからです。
ただ、試合後に映像を見返した中では、ヒアン選手からやや離れた瞬間に佐藤選手との走り合いにシフトしたほうが良かったようにも感じたし、最後、佐藤選手が頭で落としてヒアン選手にシュートを打たれたシーンでの一瞬の判断の遅れもリマインドしなくちゃいけないと感じました。あの状況で自分が後方から先にボールを触ろうとしたらPKになるだろうと思って足は出しませんでしたが、ワンチャン、そこに懸けてみる判断もアリだったかもしれません。またチームとしてもリスタートから蹴られたゴールキックに対して守備陣形が整っていなかい状況だったからこそ、全員が全力で走って、自陣に戻ってくることは最低限すべきシーンでした。試合の立ち上がりという状況もあって少しずつみんなが人任せにプレーしていたところもあったんじゃないかと思います。
とはいえ、それらはすべて「たら、れば」の話です。失点以降も15分くらいまでは少しバタバタした時間帯もありましたが、そこを失点せずに切り抜けて逆転し、勝点3を手にしたのも僕たちです。
つまり、何が言いたいか。反省するところ、修正するところはあるし、まだまだブラッシュアップしていけるはずですが、開幕したばかりで各々のコンディションもピークの状況にはないことからも、今はいい面にしっかり目を向けて、ポジティブな思考で進んでいくことが大事だということです。そうして、ポジティブな連鎖をつなげて、波に乗っていきたいとも思います。
という思いで気持ち新たに迎えた2節・ジェフ千葉戦では4-0で勝利し、開幕2連勝を飾ることができました。試合前、黒田(剛)監督からは「開幕戦の結果を受け、勝点3を詰めたのが9チーム、勝点0に終わったのが9チーム、勝点1だったの2チームで、2節では勝点3を手にしているチーム同士の対決が1つもない。つまり、ここで勝点6差をつけられる可能性があるぞ」という話を聞いていました。もちろんまだシーズンが始まったばかりで勝点のことを意識するのは早いだろうという見方もあるかと思いますが、この序盤で勝点差を広げることはスタートダッシュのためにも大きな意味を持ちます。その中で守備陣としては『完封』できたことにホッとしていますし、開幕戦に続いて3人の選手にシーズン初ゴールが生まれたのもすごくポジティブに受け止めています。結果的に2試合で8人の選手がゴールを決めたというのも珍しいことなんじゃないかと思います。
その勢いのまま、週末8月23日にはいよいよ、今シーズン初のホームゲームを迎えます。相手は浦和レッズ。MUFGスタジアム(国立競技場)での開催になりますが、いうまでもなく『ホーム開幕戦』も僕たちにとってはとても大事な試合です。
思えば、ゼルビアがJ1に昇格して以降、ホーム・浦和戦はすべて国立開催で、24年は48,887人、25年は44,363人、J1百年構想リーグが44,871人の方にご来場いただいて、大きなパワーを送っていただきました。その中で、特別シーズンではようやく勝つことができましたが、2026/27シーズンから曹貴裁監督が就任された浦和は、ここ2試合を見ても明らかにサッカーが変わり『新生・浦和』の印象も強いです。何より、ゼルビアには浦和に在籍したことのある明本(考浩)や松尾(佑介)がいますし、逆に浦和には元ゼルビアの幸多郎(林)や光輝(福井)、ヨシ(新井栄聡)がいます。お互いが『古巣』との対戦に特別な思いで臨むのは間違いなく、だからこそバチバチの試合になるのも必至です。サポーターの皆さんにもその熱い戦いをぜひ盛り上げていただけると嬉しいです。
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昌子 源Gen Shoji
1992年12月11日生まれ。
兵庫県出身。
11年に米子北高校から鹿島アントラーズに加入。14年には自身初のJ1リーグフル出場を実現するなど主軸選手に成長を遂げ、16年のJ1リーグや天皇杯優勝、18年のAFCチャンピオンズリーグ制覇などに貢献した。
18年12月にトゥールーズFCに完全移籍。すぐさまレギュラーに定着するも2シーズン目はケガに苦しみ長期の戦線離脱に。その状況を踏まえてJリーグへの復帰を決断し、20年から3シーズンはガンバ大阪で、23年は鹿島アントラーズでプレー。24年はFC町田ゼルビアに完全移籍となった。
14年に日本代表に初選出。2018FIFAワールドカップ ロシア出場。






