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Vol.144 ACLE、ベスト8進出。

  • 2026.03.17

    Vol.144 ACLE、ベスト8進出。

発源力

AFCチャンピオンズリーグ・エリートのラウンド16・江原FC戦を2戦合計1-0で勝利し、ベスト8に駒を進めることができました。
ACLEの戦いに限って言えば、今シーズンがスタートする際、僕たちはリーグステージを2試合残した状況で2位につけていました。その中で描いていたまずもっての目標はリーグステージで必ず4位以内に入ること。その上でラウンド16での2試合をしっかり勝ち切ることでした。それをしっかりクリアして新たな戦いに挑めることを嬉しく思います。

特に、ラウンド16の江原戦は今大会で一番難しかったです。
江原とはリーグステージでも一度対戦し、3-1で勝ったとはいえ相手にボールを持たれる時間も長く、内容的にはスコアほどの差はないと感じていました。前半、早い時間帯に相手のミスから先制点を掴み、その4分後には北斗くん(下田)のスーパーフリーキックが決まって立て続けに点を重ねられましたが、仮にその2得点がなければもっと難しい試合になったんじゃないかと思います。その内容を思い返してもラウンド16ではより難しい戦いを強いられると覚悟していました。
まして、ラウンド16はホーム&アウェイ戦で行われるとはいえ、かつてのACLのようにそこまで『ホームアドバンテージ』がありません。もちろん、慣れ親しんだスタジアムで試合をできるという『地の利』はアドバンテージですが、それは相手も同じです。僕自身は今回7度目のアジアの戦いでしたが、その辺りが試合にどんな影響を与えるかを含めて未知な部分もあり、だからこそ、アウェイでの第1戦目を0-0で締め括ってホームに戻れたことには意味があると感じていました。

その中で、ホームでの第2戦は25分に帆高(中村)のゴールで先制できたことはもちろん、後半、割と早い段階で『1点を守り切る』ことに戦い方をシフトした中で、全員が最後までタスクを全うしながらチームのために体を張れたことが全てだったと思っています。
前半12分に相馬(勇紀)が負傷交代になった中でも、そのことにチームが感情を揺さぶられることなく試合を進め、急遽の出場になったサンホ(ナ)がその先制点をアシストしたという流れも、今のチーム状況を物語るものでした。もちろん、相馬はゼルビアにとって唯一無二の選手ですが、今のゼルビアには目をギラギラさせて出番を待っている控え選手もたくさんいます。特にこのACLEではいろんな選手がピッチに立ち、結果を残してきた流れもありました。その中で芽生えた「一度掴んだポジションはなかなか手放さない」とか「一度手放してしまったポジションはなかなか取り戻せない」という空気が、チームにいい競争を生み出し、アラートな雰囲気を作り上げてきたようにも感じています。それをこうした難しい試合でしっかりと活かしながら勝利を掴めたのも大きな収穫でした。

結果、ゼルビアはクラブ史上初めての挑戦となったACLEで、ベスト8進出を決めることができました。これによって各メディアでは『初めてのACLEでラウンド16を突破した』という風に、常に『初めて』という枕詞付きでこの結果を語られていることが多いですが正直、僕たち選手はここまでの戦いについて、そこまで『初めて』が影響したとは感じていません。むしろ、国内戦と同様、チームとして目の前の試合に勝つことだけに気持ちを揃えて戦えたと思っています。そして、これは、おそらくチームを支えてくれている周りの皆さんのおかげです。
実際、運営にあたってくれるクラブスタッフにとっては、初めてのスタジアム、初めての移動、ということで準備を含めて未知な部分も多かったはずだし、特にリーグステージは手探りの中で試合を進めていったところもあったんじゃないかと思います。
何より、ゼルビアサポーターの皆さんにとっては間違いなく初めての国際試合で、特にアウェイ戦にも足を運んでくださった皆さんは大変な思いをされたことも多かったのではないかとお察しします。リーグステージを含めれば、マレーシア、2度の中国、2度の韓国への遠征があって毎試合、僕らのためにお金と時間を費やして足を運んでくれた方が100名ほどいましたが、おそらく、日本と勝手が違うスタジアムで慣れないことや、政治情勢なども影響したイレギュラーもたくさんあったはずで、僕らの見えないところでもいろんな戦いがあったのではないかと思います。もちろん、ホーム戦もACLE は基本的に平日、ナイターに試合が開催された中で、スタジアムに足を運んでくださった皆さんの存在はいつだって大きな支えになりましたが、海外のアウェイ戦はやはり国内とは全く違う厳しさがあります。その中でも、いつものように声を張り上げ、背中を押していただいて、本当に心強かったです。
今回のベスト8進出は、そんなふうにゼルビアを支えてくれている人たちに、それぞれの持ち場でパワーを注いでもらったからこその結果です。おかげで僕たちはピッチの戦いに集中できたし、だから「初めて」の影響をそこまで感じずに試合を戦えたんだとも思います。本当にありがとうございます。

そしてもう1つ、感謝ということで伝えたいのは、今回のACLEへの出場権獲得につながった2024年シーズンを支えてくれた選手、スタッフたちです。
というのも、今のチームを見ての通り、今回ACLEを戦っているメンバーに、当時の所属選手は片手で数えられるくらいしかいません。この大会が始まる際に、相馬が「その人たちの思いも背負って戦わなくちゃいけない」という話をしてくれましたが本当にその通りで、僕たちが今この舞台を戦えているのは、かつてゼルビアのJ1昇格を支え、J1リーグ初陣となった24年の戦いで『3位』という成績を残してくれた仲間のおかげです。
ここから先も、そのことへの感謝と歴史を紡いできてくれた人たちの思いを背負って戦いたいし、これを「いい経験だった」で終わらせることなくしっかりと優勝を目指して戦い続けます。
と同時に、ACLE特有のヒリヒリした試合を来シーズンも戦うためにも、その出場権を獲得できる大会の1つである明治安田J1百年構想リーグもしっかりと優勝を睨んで、全員で突き進んでいこうと思います。

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