サッカー代理人としてジエゴ・コスタを移籍させた実績を持つJaime Bauz(ハイメ バウス)。代理人になったきっかけ、そしてどのような経緯で代理人という仕事につくことができたのか。今は何を大事にして代理人活動をしているのか。サッカー代理人の真情をハイメさんに聞いた。
ー代理人になった経緯を教えてください。
ハイメ もともとスペインのマジョルカでプロサッカー選手としてプレーしていました。そのとき自分には代理人がいなかったので、そのあと次のステップへいきたいというときに何も手立てがなくて、サッカー選手を辞めざるを得なかったんです。けれど、やっぱりまだ続けたいという気持ちになった。そこから自分で北アイルランドのクラブにコンタクトを取って、自らチームと交渉をして移籍を決めました。そんな経緯があったので、代理人という仕事は大事なんだなと思ったんです。それと、パカ・ゴメスというレアル・マドリードのスカウトに、「ハイメくん、君は代理人としての資質、そして能力が備わっているから代理人をやったほうがいい」と言われて、正式に始めることにしました。2014年にスイスで自分の代理人の会社を立ち上げたのがスタートです。
ーサッカー選手としてのキャリアはいつまでだったのですか?
ハイメ スペインのマジョルカで選手生活を送り、プレミアリーグのアストンビラに移籍できるかもしれないというところまでいったんですが、最後は北アイルランドで23歳までプレーして現役を引退しました。
ーなぜ、スペインのマジョルカから北アイルランドのクラブへ?
ハイメ たまたまマジョルカで知り合った友達の関係で北アイルランドに興味を持ったので、各クラブへコンタクトを取り始めました。もう「北アイルランドへ行く」と決めたときには、とりあえずそこに住もうと思って行ったんです。そのとき、英語は全然しゃべれなかったので、チームとの交渉はもちろん、チームメートや日常生活でのコミュニケーションにすごく苦労したけれど、そのときに英語をとにかく勉強しました。最初はディビジョン1のチームでトライアルを受けたんですが、そこでは自分が一番うまかったと自負しています。ただ、ケガをしてしまったんです。その影響もあって、結局ディビジョン2のチームと契約をしました。とんとん拍子で移籍することができて、そんなこんなプレーを続けながら代理人の仕事もしながら、現役を引退して今に至るという感じですね。
ーレアル・マドリードのスカウト、パカ・ゴメスさんから「素質がある」と言われたそうですが、具体的にはどんな素質が?