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Vol.10 『セルフメンタルコントロール』

  • 2019.10.16

    Vol.10 『セルフメンタルコントロール』

連載コラム(コンディショニング) カラダを知って、強くなる!

  • サッカー専門トレーナーX
  • J1チーム専属トレーナーを経て独立し、現在Jリーガー・欧州プロサッカー選手たちを中心に様々な種目のトップアスリートのパーソナルサポートを展開。これまで国内外のプロサッカー選手、約200名のコンディショニングに関わってきた経験をもとに、コンディショニングを多元的に追求し続けています。

パフォーマンスに影響を与える大きな要因に『メンタル』が挙げられます。

そもそもメンタルは何を指すのか?
ハート(心)? 脳? それ以外? 
どれもメンタルのジャンルに組み込まれるものですが、今回は「脳とメンタルの関係」をピックアップして話していきます。

はじめに、メンタルの状態を「過度な興奮―集中―意欲の低下」の3段階に分けてみます。

『過度の興奮』とは「試合前にいつもより緊張している」や「試合前はいつも緊張する」を、対照的に『意欲の低下』とは「いつもより気持ちが入っていかない」「試合の立ち上がりにボーッとしてしまいがち」な状態を指します。

試合前や試合中に緊張状態が強すぎて、立ち上がりの時間帯にミスや無駄なファウルをしてしまったり、緊張感がなさすぎてボーッとしてしまうことで、相手に簡単に裏を取られたり、ボールへの反応が遅れてしまったり。そこから引き起こされるミスによって、練習で積み重ねてきたものが試合で発揮されないのは、もったいないです。

『過度の興奮』状態のときの脳は、心拍数がバクバクと上がっているときのように脳波がバクバク状態(ハイベータ波)になっています。反対に意欲の低下状態のときの脳は、心拍数が上がらないのと同じように、ゆったりし過ぎた状態(スロー波)になっています。これらは2つとも試合中には不向きな脳波状態です。

サッカー中の脳波は『シータ波(眠い時)―アルファ波(リラックス時)―SMR波(ゾーン)―ベータ波(興奮時)―ハイベータ波(過緊張時)』に分けることができます。『過度の興奮』はベータ波&ハイベータ波の状態で、『意欲の低下』はシータ波やローアルファ波などのスロー波の状態にいることが原因だと考えられます。
ですが、選手が目指すべきは、ゾーン状態のSMR波!
現状のメンタルがどの状態にあるかを自分で認識できれば、それに合わせた対処をすることで「ゾーン」に入ることができるのです。ラジオの周波数に例えるなら、局に周波数を合わせるだけでいいのです。

とても簡単な方法を教えます!

●自分はスロー波系だと感じる人は、試合前に呼吸を『2秒吸って4秒吐く』を10回1セットで2〜3セット。
●自分はハイベータ系だと感じる人は、試合前に呼吸を『4秒吸って6秒吐く』を6回1セットで2〜3セット。

試合前に限らず、試合中に数回だけ取り入れるのもグッドです!

誰もが試合を「ゾーン」の状態でプレーしたいはずです。それを意識的に作り出し、本来の能力を存分に発揮できるようになりましょう!!

KAS Eupen/FW豊川雄太<クッキング後編>