サッカー代理人としてどれくらい試合を見て、どうやって選手を探しているのか。Jaime Bauz(ハイメ バウス)が考える、選手と向き合う上での哲学とは何か。代理人として、選手とどんな向き合い方をしているのか。ハイメさんに聞いた。
ー代理人という仕事は選手を見つけることも仕事の一つになります。どのような形で選手を探していくのでしょうか。
ハイメ ピッチ上で表現されるプレーにおいていいものを持っていれば、それはそれでおもしろい存在になります。プレー面で興味を持った次に、その選手の家族構成や性格について聞いていきます。選手を売り込むクラブにきちんとフィットするのかどうか。その国にはどういう人がいて、どういう人がフィットするのか。どの宗教に入っているかも、相性をはかるうえでは必要な情報です。例えば、ベルギーのクラブ・ブルージュに契約選手がいるのですが、こういったトップクラブには、家族の背景とか教育などによって、合う合わないがあります。あまりにクラブと合わない選手であれば、どんなに力のある選手でも入れられません。あとは、こういう宗教だと合う、この国の文化の人だと合う、そういったピッチ外のことを含めて、総合的に判断して決めています。その選手をクラブに提案する際は、どういう形でチームに貢献できるかということを、選手にあらかじめしっかり伝えます。同じようにクラブに対しても話をしますが、きちんとクラブも聞いてくるので、そこをしっかり伝えることで移籍を成立させてきました。今、契約を抱えているクラブ・ブルージュにいる選手はかなり良くなっていて、自分たちが期待していたよりも、さらに上の選手になっていってくれています。
ー例えば、ベルギーで20点取れる選手、ドイツで20点取れる選手が、ヨーロッパのなかの他のリーグへ移籍しても同じように点を取れるものですか?