ヴィルスリーガ(ラトビアサッカーリーグ)の事業規模はいくらで成り立っているのか。またラトビアから海外への移籍事情とは。スポーツディレクターとしてチームをマネジメントするために大事にしていることに加えて、ヴィルスリーガ(ラトビアサッカーリーグの今について、ラトビアリーグ・FK RFSスポーツディレクター・Aleksandrs Usovsに聞いた。
ーチーム編成をする上で大事にしていることはありますか?
Aleksandrs バランスを大事にしています。だいたい23歳から29歳の選手を基本的にチームの一つの軸として設定しています。もちろん、3、4人いる30歳以上の選手は、その経験や人間性も含めてチームに必要な存在です。若い選手については、エネルギッシュだし将来性も考えられます。RFSでは今のところ30代の選手が3人から4人いて、5人から7人は若い選手で構成しています。
ーそれは就任する前から考えていたことだったのでしょうか。
Aleksandrs これは就任して1部になってから考えたことです。就任する前は2部だったのですが、ラトビアでは2部がセミプロという扱いになっていて、基本はプロ契約ではありません。プロ契約をしなくても、ラトビアサッカー協会においてアマチュア登録という形が可能なので、ここまでの編成の組み方やバランスは1部でないとできない考えだと思います。
ー1部になって安定した結果を残すまでになりました。新たに見えたところはありましたか?
Aleksandrs ラトビアはロシアにすごく近いこともあって、資金力のあるオーナーがチームにお金を入れてチーム強化をすることがあります。今やラトビアリーグで一番強いチームである、リガFC(Riga Football Club)もその形です。3、4年くらい前に、キプロスのチームを持っているロシア人オーナーがリガFCに参入して多額のお金を投資したことで、ものすごく強いチームになりました。昨年もボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)やMLSでもプレーしたフェデリコ・ブラボ選手を獲得しました。アルゼンチンで有名な選手ですが、ちょうどコロナ禍で海外への渡航が制限されているのに、リガFCのオーナーがロシアからプライベートジェットを飛ばして移動させました。リガFCはラトビアリーグで唯一、ビッグプレーヤーを獲るのではないかと思うクラブです。
ーラトビアリーグではリガFCが資金面で突出しているのですね。