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Vol.10 『瞑想でパフォーマンスアップ!』

  • 2019.10.30

    Vol.10 『瞑想でパフォーマンスアップ!』

連載コラム(コンディショニング) カラダを知って、強くなる!

  • サッカー専門トレーナーX
  • J1チーム専属トレーナーを経て独立し、現在Jリーガー・欧州プロサッカー選手たちを中心に様々な種目のトップアスリートのパーソナルサポートを展開。これまで国内外のプロサッカー選手、約200名のコンディショニングに関わってきた経験をもとに、コンディショニングを多元的に追求し続けています。

前回、メンタルパフォーマンスに関与する脳波を呼吸でコントロールする簡単な方法について話をしましたが、今回も引き続き、メンタルパフォーマンス向上の方法をお届けします。

「瞑想」です。
メディテーション、マインドフルネスなど呼び方は様々ですが、括りとしてはどれも同じだと思ってください。
さて、瞑想は脳の活性化と脳と身体の連携を確実に高めるアプローチ方法の1つです。瞑想と聞くと、心を静め、悟りを開く、坐禅のようなものをイメージするかも知れませんが、近年ではリラクゼーションや癒しの一環として効果があることが脳科学的にも証明されてきました。最近ではアメリカのGoogle社がマインドフルネスプログラムを開発し、企業研修として取り入れるなど、国内外の会社や学校、病院など色々なシーンで注目され始めています。

瞑想の方法は様々ですが、ここでは基本的な瞑想法を紹介したいと思います。

リラックスした姿勢で目を閉じ、鼻だけで呼吸をします。鼻に意識を集中させ、空気が鼻から入ってくる、鼻から空気が出て行くことに集中します。これを最初は5分ぐらいから始めて、だんだんと時間を延ばしていき、1時間くらいまでできるようになるとかなりの上級者です。

目を閉じて呼吸し続けると以下のいずれかの状態になります。
① 瞑想状態(=変性意識状態・トランス状態)
② 睡眠
③ 覚醒状態(頭の中で色々なことを考えている状態)

瞑想とは、厳密には①の状態を指しますが、②③の状態でも十分に脳には効果を発揮するので、夜、寝る前にベッドの上でやりながら寝てしまっても構いません。実際、目を閉じるというだけで、脳内でデフォルトモードネットワークと言われる神経回路が発動し、目を開けている状態や、睡眠の時とは全く違う脳神経回路が活発となります。この回路の発動によって、脳がリラックスをし、記憶・学習の整理などの作業がスムーズに行われるのです。と同時に、癒しや幸福感に関与する脳内ホルモンも多く出されます。

パフォーマンスアップには、日々のプレッシャーやストレス、疲労を解消しながら同時に、良いプレーや新しく獲得したスキル、プロの試合で観たプレーなどを脳内で整理してポジティブなイメージと共に保存する、というように身体だけでなく脳でも覚えることが重要です。

これはXが関わるトッププレーヤーも行なっています。俯瞰(ふかん:高い視点で物事を観察すること)できるようになれば、前回話したゾーン(SMR波)状態に入っている感覚の獲得のみならず、監督やチームメイトとの関係性が向上するといった、色々な良い結果を体験できるのです。

朝起きてからと夜寝る前の2回、少しの時間でもいいので、目を閉じて鼻呼吸に集中する瞑想をぜひやってみてください。3ヶ月ぐらい続けるとその効果を実感するでしょう!

武井択也×DF鎌田次郎(柏レイソル)<前編>