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Vol.13 『筋肉だけを意識しているだけじゃダメよ!』

  • 2019.12.11

    Vol.13 『筋肉だけを意識しているだけじゃダメよ!』

連載コラム(コンディショニング) カラダを知って、強くなる!

  • サッカー専門トレーナーX
  • J1チーム専属トレーナーを経て独立し、現在Jリーガー・欧州プロサッカー選手たちを中心に様々な種目のトップアスリートのパーソナルサポートを展開。これまで国内外のプロサッカー選手、約200名のコンディショニングに関わってきた経験をもとに、コンディショニングを多元的に追求し続けています。

前回、『スピードとパワーの源』についてのお話をしましたが、それはあくまで『源』。つまり、私たちのボディ(物体)におけるポイントの一つに過ぎません。というのも、私たちは置物ではないからです。
ダビデ像のような置物を目指すのであれば、単純に筋肉の一つずつを発達させていくだけでもいいのかもしれませんが、サッカーは土や芝生の上で両脚による二点支持にて自分と相手、ボールが連続して動く競技です。
これ、すごく当たり前のことなのですが、意外と盲点になっています!
体幹を強くしたら、ハムストリングスを鍛えたら、身体が柔らかくなったら、など、自分のボディの完成度だけに目がいきがちになるという落とし穴にハマってしまうことが多々あります!

見た目としては、体幹があまりなさそう、脚が細いのに、柔軟性がないのに…って選手が、意外とスピードやパワーがあったりするのは「作用と反作用」を最大限に活かせていると言えます。こうした原理は、中学生の頃、物理の法則でも学んだはず! 忘れてしまった人はおさらいしてみてください!

日々のトレーニングの中で、筋肉やパーツ、強度を意識するにとどまらず、今取り組んでいるトレーニングが地面やボールにどのように働きかけ、その反作用を受けて自分の身体がどのように動いたか。ボールに対して、どう力を作用させているかなどを感じ取ることも重要になってきます。

『パワー(力)の発揮には、力(パワー)を感じる能力も必要』

地球上すべての運動は作用と反作用の法則で成り立っているので、力の方向と大きさ、長さによって運動は決まるという法則を無視することはできないのです。

筋肉がいくらあってもプールでやみくもに、足を動かして“バタ足”をするだけで速く泳ぐことはできません。速く泳ぎたいなら、水に対してカラダをどう作用させるかによって、水から受ける反作用で推進力を発揮することを思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。
地上を走るにあたっても、脚の踏み方や運び方、接地時間などによって、作用と反作用が決まり、スピードが決定するのです。つまり、筋力や身体の使い方も大切ですが、それだけではサッカーに必要なスピードやパワーに活かすことができないのです。そればかりか、怪我のリスクも伴ってしまいます。

日々のトレーニングや練習で「自分がどんな力の作用をつくって、反作用を受けているか」を、なんとなくでもいいので意識することから始めましょう。それをはっきりと認識できるようになったら、相当の強者ですぞ!

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