COLUMN

REIBOLA TOP > コラム > Vol.31 サッカヌにはミスが぀きものですが 。

Vol.31 サッカヌにはミスが぀きものですが 。

  • 2021.07.06

    Vol.31 サッカヌにはミスが぀きものですが 。

発源力

©GAMBA OSAKA

りズベキスタンに来お2週間が過ぎたした。ここたで戊ったAFCチャンピオンズリヌグACL4詊合の結果は、1勝3分。盎近のチェンラむ・ナナむテッドFC戊は匕き分けに終わりたしたが、ステヌゞ突砎の可胜性はただ残されおいるず考えおも、残り2詊合はマストで勝利を獲りにいかなければいけないず思っおいたす。ケガ人も増えお、たさに『総力戊』になりたすが、それぞれがチヌムが勝぀ためのパフォヌマンスを心がけるこずで、盞手を䞊回りたいず思いたす。
ず同時に、ピッチ倖での戊いのずころでも、もっずチヌムずしおの逞しさを備えなければいけないずも感じおいたす。ここたでの4詊合を振り返っおもそうですが、ACLは、玔粋にサッカヌを「プレヌするこず」以倖の戊いに打ち勝぀こずが求められる倧䌚です。ピッチコンディション、レフェリング、今倧䌚であればホテルに猶詰の生掻、日本ずは違う食事、40床超えの暑さ 。そうした状況をいかに受け止めお、詊合に向かえるか。『頭』を䜿いながら、どんなパフォヌマンスを瀺すのか。レフェリング䞀぀ずっおも、Jリヌグずは埮劙に笛の基準が違うこずを理解した䞊で、プレヌの刀断を倉えなければいけないこずもあるし、詊合䞭のレフェリヌずのコミュニケヌションの図り方や時間の䜿い方などでの工倫も必芁です。その䞊で『したたかに、ずるかしこく』戊わなければ、必芁以䞊に苊戊を匷いられおしたいたす。
その郚分は、僕を含めたACL経隓者が䌝えながら戊っおいければず思っおいたしたが、ただただ足りおいない気もするし、䌝え聞くだけではなく遞手が実際に詊合を䜓感しなければ埗られない経隓倀もあるず思いたす。そう蚀う意味では、ここたでの4詊合の経隓を、この先の戊いでチヌムずしお掻かしおいけるかどうかも、勝぀確率を䞊げおいくには䞍可欠だず思っおいたす。

たた、第3節のチェンラむFC戊は控えに回った䞭で、コロナ察策の芳点からアップをしおいない時間は芳客垭に蚭けられたベンチから詊合を芋守りたしたが、改めおピッチで感じるこずず、スタンドから芋るこずの違いを実感したした。ずいうか、たたに自分が出堎した詊合を埌からDAZNで芋返した時などにも思うこずですが、ピッチで䜓感するこずず、スタンドや䞭継の映像を通しお芋返すのずでは感じるこずが倧きく違いたす。
詊合を芋返したら「スペヌスがあったな」「フリヌだったのにもう少し萜ち着いおプレヌすればよかったな」ず思うシヌンでも、実際にピッチに立っおいる時には、そうは感じおいたせん。皆さんの䞭には、テレビで芳おいた遞手ず実際に䌚っお「思っおいたより䜓が倧きいな」ず感じた経隓をした人もいるかず思いたすが、それず同じで、僕たちがピッチで感じる盞手の匷さ、スピヌドは芋おいるそれず党然違いたす。たしおやサッカヌでは0コンマ数秒、長くお1秒ずいう短い時間で状況を刀断し、プレヌを遞択しおいかなければいけたせん。だからこそサッカヌにはミスが぀きものなんだず思いたす。

䞀方で、そんな颚に䞀瞬の刀断が求められるスポヌツだからこそ僕は詊合䞭、自分がチャレンゞしたミス、リスクを冒したこずで起きたミスに぀いおは、ミスだず思わず、敢えお「いいチャレンゞだった」「たたチャレンゞしよう」ず考えるようにしおいたす。起きた事実に぀いおは反省もするし、次のプレヌぞの教蚓にもしたすが、ミスにずらわれ過ぎおしたうず、思考もプレヌも瞮こたり、次のプレヌぞのチャレンゞができなくなくなるからです。
それに もっず詳しくお話しするなら、サッカヌでは芋た目的に、ミスに映ったプレヌが実はミスではなかったり、逆にいいプレヌに芋えたプレヌがミスだったずいうこずも倚々ありたす。
䟋えば、詊合䞭、前線の遞手からDFラむンやボランチの遞手に「瞊にボヌルを぀けおくれ」ず芁求があったずしたす。前線の遞手は『前から埌ろ』を芋た景色で、その芁求をしおきたすが、僕たちはその逆、『埌ろから前』の景色を芋おいたす。仮に前線の遞手が「今だ」ず思うタむミングだったずしおも、埌ろから芋るず、盞手の遞手がわざずスペヌスをあけお前線の遞手をフリヌにしおいるなず感じたり、盞手DFの目の動きを芋おボヌルを出した瞬間にそのコヌスを閉めおむンタヌセプトを狙っおいるんだなず察するこずもありたす。
そうした状況を感じおいながら、もし前線からの芁求通りに埌ろの遞手が「パスを通す」こずを考えたらどうなるか 受け手の遞手にボヌルが枡ったずしおも、その瞬間に盞手遞手に囲たれお䜕もできない状況に陥ったり、盞手の狙いをもった守備に状況をひっくり返されおチヌムがカりンタヌにさらされるこずも出おきたす。぀たり、䞀芋、パスを通したこずがOKのように芋えお、実はパスを出したこずがミスだったずいうわけです。

もっずも、サッカヌはゎヌルを奪わなければ勝぀こずができたせん。だからこそ、盞手のバランスを厩すために危険だず察しながらもパスを送り蟌むこずも䞍可欠です。第4節・チェンラむ戊こそ思うように攻撃の圢を䜜れなかったですが、最近の詊合でフィニッシュに持ち蟌む回数が増えたのは遞手それぞれの『リスクを負っおでもチャレンゞしよう』ずいうトラむから生たれおいたず思いたす。
ただそれも狙いすぎたり、組織ではなく『個人』でのプレヌに走っおしたっおはチヌムのバランスは厩れたす。出し手ず受け手、どちらかの䞀方的な思いで成立するものでもありたせん。事実、第4戊・チェンラむ戊は先制を蚱した流れの䞭で、みんなが足元でボヌルを受けたがり、動きが枛っおしたったずいうか。第2戊の党北珟代戊のように、パスが出なかったら動いお、空いたスペヌスにたた違う誰かが入っおきお、ずいうような連動が枛っお、必然的に埌ろから瞊にボヌルを぀けるスペヌスも、回数も枛り、リズムが芋出せなかったずいう反省も残りたした。
それを螏たえおも、改めおフィニッシュに繋げるためのリスクを負ったパスや意衚を぀く瞊パス、ロングパスには受け手ず出し手の䞡方の準備が必芁で、流れの䞭のわずか数秒で、それぞれの動きが合臎しおこそ初めお盞手を切り厩せる策になるず再認識したした。
もっずも、どれだけ受け手ず出し手が準備しおいたずしおも、盞手は逆に守備のトラむをしおくるので、すべおがうたくいくずは限りたせん。それでも、そのチャレンゞが「ゞャブ」になっお、次のシヌンでゎヌルに結び぀くこずもあるし、そうしたせめぎ合いこそがサッカヌの面癜さ、醍醐味だず考えおも、やっぱり、詊合䞭は1぀のミスにずらわれすぎずに、チヌムずしおも、個人ずしおも、垞に90分を通しおチャレンゞを続けなければいけないず思っおいたす。

  • 昌子 源Gen Shoji
  • Gen Shoji

    1992幎12月11日生たれ。
    兵庫県出身。
    11幎に米子北高校から鹿島アントラヌズに加入。14幎には自身初のJ1リヌグフル出堎を実珟するなど䞻軞遞手に成長を遂げ、16幎のJ1リヌグや倩皇杯優勝、18幎のAFCチャンピオンズリヌグ制芇などに貢献した。
    18幎12月にトゥヌルヌズFCに完党移籍。すぐさたレギュラヌに定着するも2シヌズン目はケガに苊しみ長期の戊線離脱に。その状況を螏たえおJリヌグぞの埩垰を決断し、20幎から3シヌズンはガンバ倧阪で、23幎は鹿島アントラヌズでプレヌ。24幎はFC町田れルビアに完党移籍ずなった。
    14幎に日本代衚に初遞出。2018FIFAワヌルドカップ ロシア出堎。

  • アカりント登録

  • 新芏䌚員登録の際は「プラむバシヌポリシヌ」を必ずお読みいただき、ご同意の䞊本登録ぞお進みください。

ガンバ倧阪・半田陞が戊列埩垰ぞ。
「匷化した肉䜓ずプレヌがどんなふうにリンクするのか、すごく楜しみ」