サッカーの中心地であるヨーロッパ。その東部に位置するルーマニアで、選手のために尽力する人物がいる。代理人を務めるモガルダウ・ボグダン氏は、若き日にその業界に足を踏み入れ、以来、ヨーロッパ諸国や中東の地にまで活動の幅を広げている。元ルーマニア代表選手も輩出した名門アカデミー出身の代理人が、その道へと進んだ経緯を明かした。
―こんにちは。今回は日本のサッカーメディアである「レイボーラ」のインタビュー取材に応じていただき、ありがとうございます。
ボグダン こちらこそ、このような機会をいただけて、すごくうれしいです。よろしくお願いします。
―ボグダン氏は母国であるルーマニアを拠点に活動されていると聞いています。これまでに日本人の代理人と一緒に仕事をされたことはあったのでしょうか?
ボグダン 私が代理人の仕事をしているなかで、これまでに何度か日本からのコンタクトはありましたが、公式的な形で日本人と一緒に働いたことはありません。ただ、一度ルーマニアに一人の日本人選手が来たときに、こちらのクラブを仲介したことがあります。しかしながら、ホテルでミーティングをして、その翌日に契約を控えていたものの、結果的にはその日本人選手とルーマニアのクラブとの契約をまとめることはできませんでした。
―契約直前に交渉が破談になったのですか……。そのような結末になってしまった経緯をもっと詳しく教えていただけますか?