J1内定FWとのスタメン争いで躍進。鹿屋体育大学FW伊藤龍生、コロナでの公式戦中止が増える中、プロへの少ないアピールチャンスでも「必ず、点を取る!」
兵庫県丹波市出身。小学4年生から柏原キッズFCでサッカーを始め、中学時代はヴィッセル神戸U-15でプレーし、その時にはJリーグ選抜U-13などその世代での高いレベルに選抜されているエリート。自然と伊藤自身もこのままヴィッセル神戸のユースチームに昇格し、さらにはトップチーム昇格を果たしプロでの活躍をイメージしていた。しかし、中学2年の終わりに左足第5中足骨を骨折してしまう。完治して復帰したがその影響からか今までのプレーのクオリティを欠き、そのギャップに踠きながらも本来のプレーを必死に取り戻そうとするが、ユースチームに昇格することができず悔しく辛い経験をした。その経験を糧に高校は米子北高校に入学。高校サッカーでプレーし高校選抜に選ばれるなど、着実に力をつけて鹿屋体育大学に入学。182cm/74kgの恵まれた体格からのポストプレーやシュート、ハードワークなど野生身溢れるプレーが特徴。「辛い時こそサッカーが大好きな気持ちを忘れずプロへの道を切り開きたい。点を取りポジションを勝ち取る。湘南入りが決まっている根本から勝ち取る、それが周りへのアピールになる。」J1湘南の2022年加入が既に決まっている同大学のFW根本凌とのポジション争いで自分を成長させ、点を取り夢をつかみ取る。
text by Hideo Tanaka