「兄と2人でプロの世界で活躍したい。」幼い頃から思い描いていた夢。DFリーダーとしての統率力や対人の強さと、左足で繰り出す長短のパス、そして、強いメンタルを武器に気持ちの入った全力プレーが魅力。桃山学院大学3年、石津大地(DF)。
鳥取県米子市出身。3歳年上の兄、優介(現JFL松江シティFC)の影響で7歳からサッカーを始める。中学時代は兄が入団していた、ガイナーレ鳥取ジュニアユースのセレクションを受けて合格し入団。周りのレベルの高さに驚きながらも着実に成長し、中学3年時にはキャプテンも任せられる。石津にとって兄、優介はとても大きな存在だが、その反面、幼い頃から兄との比較が石津を苦しめた。そんな石津を察してか、コーチからの「大地には大地の良さがある。もっと自分を信じて、大事にしなさい。」という言葉で、いろいろな想いが吹っ切れた。
高校はそのままユースに昇格。技術、戦術意外にも、コミュニケーション能力や信頼など人としての成長を実感しプレーの幅を広げた。
大学は兄が進学していた桃山学院大学からオファーを受け進学する。1年間だけだったが兄と同じチームでプレー出来たこと、キャプテンとしてチームを引っ張る兄の背中を近くで感じれたことで自分の姿を重ねた。大学3年生から試合にも絡み始め、技術的にも精神的にも安定したプレーが出来ている。DFリーダーとしての統率力や対人の強さと、左足で繰り出す長短のパス、そして、強いメンタルを武器に気持ちの入った全力プレーで、幼い頃に思い描いた夢を叶える。
text by Hideo Tanaka