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Vol.44 新生ガンバに思うこと。

  • 2022.01.18

    Vol.44 新生ガンバに思うこと。

発源力

©GAMBA OSAKA

新体制での新シーズンが始まりました。サッカー界における監督交代は、僕たち選手にとって新しいサッカー、考え方に触れる機会でもあるので、すごくワクワクした気持ちで1月8日の始動日を迎えました。
僕自身はカタさん(片野坂知宏監督)と一緒に仕事をさせてもらうのは初めてですが、ファーストインプレッションでは、大分トリニータの監督として見ていたイメージ通り、紳士的で、サッカーにまっすぐで情熱に溢れた方という印象を受けました。今はまだそこまで深くいろんなことを話しているわけではないし、チーム戦術に関することもこれから話をしていくという段階ですが、この先一緒に仕事をするのがすごく楽しみです。

もっとも、そんな僕は別メニューでのスタートになっています。昨年9月に怪我をして離脱をし、少し良くなった中で戦列に復帰しましたが、正直、残留争いに巻き込まれていた中で少し無理をしたところもあり…。結果的にシーズンは乗り切れたとはいえ、万全な状態ではなかったというのは正直なところでした。だからこそオフシーズンもメディカルスタッフからは再発しないことを意識したトレーニングメニューをいただいて取り組んできたのですが、細かな部分でクリアになっていないこともあり、スタートは別メニューになった次第です。とはいえ、始動から1週間が過ぎ、ようやくフィジカルトレーナーの最終チェックをクリアするところまではきたので、1月18日から始まる沖縄キャンプからはチームに合流できそうです。この先の沖縄キャンプでは、より戦術面のトレーニングが増えるはずなので、監督の理想とするサッカーを共有しながら、全体でしっかりすり合わせていきたいと思っています。監督が新体制会見でも掲げられていた3位以内を目指し、まずは優勝争いに関われるチームになることが目標ですが、昨年13位に終わった僕らが一気に1年で10個、順位を上げるのは決して簡単なことではありません。そのことをしっかりと頭に置いて、自分たちの『今』に真摯に向き合いながらいろんなことを積み上げていきたいと思います。

というわけで今回は、この始動から1週間で新チームに感じている僕なりの印象を少しお話しようと思います。まず全体的には、若くなった!と感じています。コーチングスタッフは、監督とGKコーチを除いて、全員20〜30代だし、選手も日本人選手では今年で30歳になる僕や貴史(宇佐美)より年上の選手は4人しかいない状況ですから。ましてやフィールドプレーヤーだと自分より上は秋くん(倉田)、ハルくん(藤春廣輝)だけと考えても、改めて月日の流れを感じます(笑)。以前から、プロの世界に年齢は関係ないと思ってやってきたので、特に30歳になるから、ということで思うことはないですけど、今年もまたたくさん試合を戦って、サッカーを楽しめたらいいな、とは思います。
そんなチームの昨年からの変化といえば…将太(福岡)というレアキャラが加わったこと。あっという間にチームに溶け込んだ彼は、すでにピッチの内外で盛り上げ役となり、存在感を示してくれています。そういえば、始動日に初めて顔を合わせた時も、ものすごくラフな感じで「源くん、お疲れさまです!」と大声で叫ばれ、一瞬「え?俺、話したことあるっけ?」と面食らいましたが(笑)、どちらかというと大人しいガンバにあって彼のキャラクターは、すごくいいアクセントになっています。また将太につられて年齢の近い瑶太(佐藤)が隠れていたキャラを発揮しつつあるのも面白い。瑶太たち、20代半ばの世代は人数的にも多いのに、揃ってクールというか…。以前から、すでにベテランか?というくらい落ち着きすぎている感じもあり、その世代がもっと元気に、チームを盛り上げていってもいいんじゃないかと思っていたので、今年は是非、将太&瑶太コンビを筆頭に、彼らの世代が昨年とは違う存在感をピッチの内外で示して欲しいと思っています。

また、新卒ルーキーでは個人的に、一彩(坂本)に注目しています。去年、特別指定選手として活躍した山見(大登)や、J1リーグの37節・川崎フロンターレ戦に出場したユース出身の仁郎(中村)の注目度に比べると、一彩の注目度はやや低いかもしれません。でも、だからこそ、山見&仁郎の陰で、一彩がどういうマインドでこのシーズンを戦おうとしているのか。もともと内に秘めた闘志をみなぎらせるタイプの彼が、ガンバのアカデミーで学んだこと、同じストライカーとしてオグリさん(大黒将志/アカデミーストライカーコーチ)に教わったことをどうプレーで表現しようとするのか楽しみです。
その一彩と仁郎を見ていると、今のところ何をするにも二人一緒で…『高卒ルーキーあるある』だなと思って見ていますが(笑)、せっかくプロとしてのキャリアをスタートさせたのだから、この先は近くにいるいいお手本、先輩選手と過ごす時間をいかに作れるかも成長のカギになるはずです。僕自身の経験からも、同世代の枠をいかに早く飛び出して、先輩選手から学び、吸収しようとできるかも、プロの世界での成長速度を早めることに繋がっていきます。
そういえば、今年の沖縄キャンプはコロナ禍での実施となるため、ホテルへの宿泊も、例年のような二人部屋ではなく、一人部屋になるらしく…つまり、若い選手が同部屋になった先輩選手と強制的に距離を縮められるという環境にはありません。そういう意味では、若い選手が自分たちで意図して先輩選手と距離を縮めるための行動ができるかも大事になってきます。その辺りも観察しつつ、沖縄キャンプでの2週間弱の時間を、個々にとって、チームにとって有意義なものにしたいと思っています。

  • 昌子 源Gen Shoji
  • Gen Shoji

    1992年12月11日生まれ。
    兵庫県出身。
    11年に米子北高校から鹿島アントラーズに加入。14年には自身初のJ1リーグフル出場を実現するなど主軸選手に成長を遂げ、16年のJ1リーグや天皇杯優勝、18年のAFCチャンピオンズリーグ制覇などに貢献した。
    18年12月に完全移籍が発表されたトゥールーズFCでもすぐさまレギュラーに定着したが、2シーズン目はケガに苦しみ、長きにわたり戦線離脱。その状況を踏まえてJリーグへの復帰を決断し、20年2月にガンバ大阪への完全移籍が発表された。
    日本代表にも14年に初選出。18年のワールドカップ・ロシア大会でもレギュラーとして活躍した。

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