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Vol.45 トレーニングの変化。

  • 2022.02.01

    Vol.45 トレーニングの変化。

発源力

©GAMBA OSAKA

1月18日に始まった沖縄キャンプも3分の2の日程を終えました。大阪でのトレーニングは別メニューで行ってきた僕も、沖縄に入ってからチームに合流しています。もっとも、やや出遅れた分、ここまでの練習試合には出場できていませんが、沖縄での最後の練習試合には出場する予定です。監督が代わり、メンバーも入れ替わった中で、しっかりと自分もアピールをしなければ、という思いも強いですが、自分にとっては今年最初の練習試合ということも踏まえ、体の状態にしっかり耳を傾けてプレーしようと思っています。

さて。今回の沖縄キャンプもコロナ禍で練習が公開されていないため、サポーターの皆さんはきっと、チームから発信される情報に目を凝らしながら、新シーズンへの期待を膨らませてくれているんじゃないかと思います。僕も今回は、ホテルが一人部屋で時間を持て余していることもあり、いろんなチームの公式YouTubeでキャンプの様子を見たりしていますが、みなさんも同じように過ごしながらいろんな妄想を膨らませているのではないでしょうか(笑)。そこで、今回はYouTubeなどではあまり伝えられてない、ガンバのトレーニング内容について、僕なりに感じていることを書いてみようと思います。

まず新しい監督、コーチングスタッフが就任したこともあり、トレーニング内容には大きな変化を感じています。メニューも僕がガンバに来てから初めて取り組む内容ばかりで、1つ1つがすごく新鮮です。中でも僕が変化を感じるのはカタさん(片野坂知宏監督)の戦術練習に入るまでのトレーニングの部分。当然ながら戦術練習のところはカタさんが描くサッカー、戦術への理解を深めながら、少しずつ細部を詰めている最中で、それもまた新鮮で楽しい時間ですが、戦術面はなかなか明かせない部分も多く…。ゆえ、今回は、その前のアップを含めた準備のところについて話をしようと思います。

今年はコーチングスタッフに、吉田宗弘GKコーチ、矢野玲フィジカルコーチ、安田好隆ヘッドコーチ、上村捷太コーチが新たに加わりました。いや、加わったというより昨年からのコーチングスタッフは新さん(児玉)しか残っていないことを考えれば一新された印象です。そうした中、アップは矢野フィジコのもとで、戦術練習以前のボールを使ったトレーニングは安田・上村コーチのもとで行うことが多いのですが、アップはすごくコンパクトなメニューながら、大事なところを確実に抑えた楽しい内容が多いですし、トレーニングも、とにかくバラエティに富んだメニューが多いです。頭と体を一緒に使ったり、反射神経が求められるようなゲームがあったり。必ず笑いがこぼれる内容のメニューが多いせいか、みんながワイワイ、ゲラゲラと笑いながら取り組んでいることがほとんどです。なのに驚きなのは、メニューを終えると必ずみんなの息が上がっていること!つまり、強度がしっかりと意識された内容になっているため、楽しみながらも体が仕上がっていく感じがすごくあります。

もっとも、例年のキャンプに比べると、追い込まれまくっている感じは正直、ありません。これは一つに、カタさんのチームの作り方に理由があると思っています。
この時期のキャンプというと、どのチームも長距離走や厳しい走り込み、フィジカルトレーニングなどで一気に負荷を上げることが多いし、僕も鹿島アントラーズ時代はそういう時間を過ごしてきたイメージがありますが、カタさんは違います。どこかのタイミングで急に強度をあげたり、逆に落としたりすることなく、始動から開幕に向けて、右肩あがりにコンディションやチーム力が上がっていくようなチームづくりをされるため、キャンプだから走り込むとか、一気にハードなトレーニングをすることはありません。これについては、僕たちも始動の際にカタさんから「もしかしたらキャンプに入ってすぐの頃は物足りなさを感じるかもしれないけど、キャンプの終盤には『体にきてるな』と感じられる状態になっているようにチームも、コンディションも作っていくから信じて取り組んで欲しい」と説明を受けていたので、特に不安は感じていません。実際、日数を重ねるにつれて、体への負荷が強くなっているのを感じていますし、この先も、僕たちはコーチングスタッフを信じて、与えられたメニューに全力で取り組んでいくだけだと思っています。

ちなみに、これは余談ですが、安田コーチはスペイン語とポルトガル語を、上村コーチはスペイン語を話せるのですが、このこともチームづくりにはプラスに働いているように思います。もちろん、これまで通り、通訳がしっかり外国籍選手をサポートしてくれていますが、外国籍選手の人数が多いことや、カタさんの戦術を最も理解しているスタッフが、選手と直接コミュニケーションを取れるのは、特にチームの全てが一新された状況からチームを作っていく上でとても大きいと感じています。また、外国籍選手にとっても時間的なロスなく監督の意図を受け取れるのは心強いはずです。そういった1つ1つの細かな部分もチームの力に変えていきながら、ここからさらに開幕に向けて個人、チームとして積み上げていきたいと思っています。

  • 昌子 源Gen Shoji
  • Gen Shoji

    1992年12月11日生まれ。
    兵庫県出身。
    11年に米子北高校から鹿島アントラーズに加入。14年には自身初のJ1リーグフル出場を実現するなど主軸選手に成長を遂げ、16年のJ1リーグや天皇杯優勝、18年のAFCチャンピオンズリーグ制覇などに貢献した。
    18年12月に完全移籍が発表されたトゥールーズFCでもすぐさまレギュラーに定着したが、2シーズン目はケガに苦しみ、長きにわたり戦線離脱。その状況を踏まえてJリーグへの復帰を決断し、20年2月にガンバ大阪への完全移籍が発表された。
    日本代表にも14年に初選出。18年のワールドカップ・ロシア大会でもレギュラーとして活躍した。

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