COLUMN

REIBOLA TOP > コラム > Vol.11 サプリメントはどれを選ぶ?

Vol.11 サプリメントはどれを選ぶ?

  • 2019.10.09

    Vol.11 サプリメントはどれを選ぶ?

連載コラム(食・栄養) 戦うカラダは自分でつくる

  • 柴田 麗Urara Shibata
  • Urara Shibata

    管理栄養士/公認スポーツ栄養士
    大学にて体育の教員免許を取得後、カラダを動かすことから食べることの世界に興味を持ち、栄養学を学んで管理栄養士を取得する。筑波大学修士過程を修了した後、05年に明治製菓株式会社(現・株式会社明治)に入社。
    様々な競技のトップアスリートの栄養サポートに携わり、19年3月に退社。現在はフリーで活動している。好きなスポーツに出会うことは人生を豊かにすると信じてやまない。

前回のコラムVol.10では、サプリメントの活用についての考え方に触れました。では、サプリメントを活用するとなった場合に、どのような選択肢があるのか、加えてそれらの選び方のポイントをみていきましょう。

今回は、栄養素の働き別に選択肢を整理し、サッカーをしているジュニア選手が手に取る機会が多いものを例にあげます。
5大栄養素の働きは『エネルギー源』『カラダづくり』『体調を整える』の3つに分けられます。

●エネルギー源
炭水化物(糖質)補給のために活用されます。形状は、ゼリー、ジェル、ドリンク、ブロック・バー状のものがあり、ゼリー、ジェルは固形食品よりも消化時間が短いため、運動前や運動中のエネルギー補給に活用されることが多いです。同時に、運動直後のリカバリーのために、あるいは、増量時のカロリー摂取や食欲がない朝食時、遠征などで体重が減りやすい環境でも活用されます。減量が目的のカロリーゼロ、ビタミンやたんぱく質がメインで低カロリーの製品も多くありますので製品表示を確認しましょう。

●カラダづくり
主にたんぱく質補給のために活用されます。パウダー、ゼリー、ブロック・バーなどの形状のものがあります。「プロテイン」として世に知られているのはプロテインパウダーです。プロテインパウダーは、減量、増量、持久系、リカバリー系、瞬発系、ジュニア系など目的や種目、対象によって、たんぱく質源の種類や含有量が異なります。増量や瞬発系の場合はたんぱく質含有量が多く、持久系やリカバリー系、ジュニア系はたんぱく質量が少なく、炭水化物の量が多く含まれます。たんぱく質に加え、添加されている栄養素は、炭水化物(糖質)の他にビタミンやミネラル、コラーゲン、コンドロイチンなど様々です。自分に必要な栄養素は何か考えるようにしましょう。

●体調を整える
ビタミン・ミネラルなどの補給のために活用されます。錠剤、ゼリー、ドリンク、粉末状などです。マルチビタミンやマルチミネラルのように総合的に複数の栄養素が含まれているものと、鉄やカルシウムなどの1つの栄養素が強化されている製品があります。食事環境が整わない遠征先や活動量が多く全体的な食事量を増やす必要がある場合に活用されます。ビタミン・ミネラルには、過剰摂取の健康障害を回避するための上限量が設定されいてる栄養素があります。普段の食事からでは耐容上限摂取量を超えることはほぼありませんが、サプリメントからの摂取時には摂り過ぎに気をつける必要があります。

これらはサプリメントの選択肢の1例で、他にも多くのサプリメントの種類や分類があります。その中から何を選べばいいのか迷った時には、3つのポイントを確認しましょう。安全、安心なものであることを前提に、①活用する主目的の栄養素を決める、②添加されている栄養素成分の確認、③継続して飲める味、形状であるか、です。この3つをおさえて、自分に合ったサプリメントを見つけましょう。

  • アカウント登録

  • 新規会員登録の際は「プライバシーポリシー」を必ずお読みいただき、ご同意の上本登録へお進みください。

REIBOLA RADIO 配信中!