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Vol.1 食事がもたらす嬉しいこと

  • 2019.05.20

    Vol.1 食事がもたらす嬉しいこと

連載コラム(食・栄養) 戦うカラダは自分でつくる

写真出典 学研パブリッシング ジュニアのためのスポーツ食事学
  • 柴田 麗Urara Shibata
  • Urara Shibata

    管理栄養士/公認スポーツ栄養士
    大学にて体育の教員免許を取得後、カラダを動かすことから食べることの世界に興味を持ち、栄養学を学んで管理栄養士を取得する。筑波大学修士過程を修了した後、05年に明治製菓株式会社(現・株式会社明治)に入社。
    様々な競技のトップアスリートの栄養サポートに携わり、19年3月に退社。現在はフリーで活動している。好きなスポーツに出会うことは人生を豊かにすると信じてやまない。

「プロをめざしているわけではないから、栄養のことまであまり気にしていない」と思うサッカー少年も多いのではないでしょうか。その考えは、とてももったいないことです。なぜなら、食事には思っている以上に、サッカー少年の成長や体調、パフォーマンスに良い影響をもたらす力があるからです。

小学校中高学年~中学生までの間は、第2発育急進期というカラダが急激に大きくなる時期です。身長や体重はもちろんのこと、呼吸器系など、目に見えていないところも大人に近づこうと一生懸命、成長しています。急激に成長しているカラダはたくさんの栄養を欲しがっています。

さらに、サッカーをしていると、走るためにエネルギーが使われたり、筋肉が刺激を受けて分解されていたり、心臓がたくさん動くことで、血液の成分が壊れたり、汗をかいて、水分と一緒にカラダの機能を調整する栄養素が失われたりしています。だからこそ、サッカー少年は、サッカーをしていない同年代の小中学生と比べると食事の量やバランスの影響を受けやすいといえます。

食事からとれる主な栄養素は、5大栄養素とよばれ、この5つは、それぞれ大きくわけて3つの役割があります。走る、蹴る、集中するなど動きや考えるためのエネルギー源となるもの。骨や筋肉、血液の材料となるもの。風邪などにかかり体調を崩さないようにカラダを守る働きをするものです。どの栄養素も成長やサッカーに欠かせないものばかりです。なのに、何も考えずに、好きな物ばかり食べていると、栄養素が偏り、同じ働きをする栄養素しかカラダの中に入ってこなくなってしまいます。そうすると、思ったようにカラダづくりができなかったり、ケガにつながったり、スタミナ切れを起こしたり、成長やサッカーにとってマイナスなことが引き起こされます。

まずは、毎日の食事をどのように食べれば、成長とサッカーのために必要な栄養素がまんべんなくとれるのかを知り、それをできるかぎり実行してみましょう。そうすれば成長に見合ったカラダで、コンディション良くサッカーの練習に取り組めるようになるはずです。これが、食事がもたらす嬉しいことなのです。

日本を代表するサッカー選手もサッカー少年も「サッカーが好き」という気持ちは同じです。その「好き」な気持ちを大切にしてもらいたいからこそ、このコラムでは栄養にまつわるお話を、たくさんお届けできればと思っています。

武井択也×DF鎌田次郎(柏レイソル)<前編>