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Vol.63 最終節も全員で勝ちにいく!

  • 2022.11.01

    Vol.63 最終節も全員で勝ちにいく!

発源力

©GAMBA OSAKA

J1残留を争っているジュビロ磐田との対戦。3週間ぶりのJ1リーグ。残り2試合という状況でのホーム最終戦。ヤットさん(遠藤保仁)の移籍後初のパナソニックスタジアム吹田への凱旋。いろんな要素が絡み合った10月29日のジュビロ磐田戦は、難しい試合になると想定していました。特に、この3週間の中断期間もコンスタントに公式戦を戦ってきたジュビロに対し、僕らは前節の横浜F・マリノス戦で勝利した勢いが落ち着いてしまうくらい、試合間隔があいてしまった事実は、正直、一番不安に感じていたところでした。ましてやこの日は、声出し応援もあり、チケットも完売しているという状況が心強くもある一方で、プレッシャーに感じる選手も出てくるんじゃないか、という不安もありました。

それもあって試合の入りは少し硬くなることも想定していましたが、結果的にはみんなで口酸っぱく、試合の入りを気をつけようと声をかけあっていたせいか、いい入りができたんじゃないかと思います。ボールは持ちながらもなかなかゴールが生まれない状況や康介(小野瀬)がビッグチャンスを外したシーンもありましたが、ハーフタイムでは「0-0でOKだ!」という雰囲気もあったし、康介からもロッカーに戻った瞬間、「ごめん!」という言葉もあり、「いや、後半決めたら全然、問題ないよ!」という声掛けもあり、でも「仮に負けるようなことがあったら、しばくからな!」とも伝えました(笑)。いや…その時は奮起を促すためにもそう伝えましたが、あのシーンは見た目ほど簡単ではないと思っています。相手DFが寄せてきていた状況から康介もゴールマウスの下ではなく上を狙ったんだと思いますが、DFにしてみれば、ああいう状況になる可能性に賭けて最後まで足を伸ばすことを諦めないわけで、その駆け引きの中で確実に決め切るのは難しかったはずです。貴史(宇佐美)なら決めていたとは思いますが(笑)。

話が逸れましたが、そういう意味ではポジティブな空気で後半に向かうことができたし、その雰囲気が、途中から出てきた亮太郎(食野)、パト(パトリック)が得点を重ねることにもつながったんじゃないかと思っています。また、守備についても、ここ2試合は無失点が続いていた中で、ジュビロ戦も守備陣は、失点さえしなければ負けることはないという意識で戦えていました。危ないシーンに対して…例えば僕のところから大津祐樹くんに二度ほど危ないシーンを作られた際も、弦太(三浦)がカバーしてくれたり、彼が弾き返してくれたところにもう一回僕がカバーに入ったり、ヒガシくん(東口順昭)が体を張ってくれたりと、誰かが仮に抜かれても、それを必ず誰かが回収する、というように自陣ゴール前に次から次へと人が湧いてくるような守備ができていたのも良かったところだと思います。そういう守備ができている限り、相手にゴールネットを揺らさせることはないというここ最近の成功体験も、チーム全体に勇気を生んでいたのかも知れません。

そして、何よりサポーターの声出し応援!現状の収容可能人数ではほぼ満員という状況で、サポーターの声に、スタジアムの雰囲気に後押ししてもらった部分はすごくありました。特に1点目、亮太郎の先制のシーンでのあの盛り上がりは、声出しがあってこそ生まれるスタジアムの一体感だったと思います。僕らDFは、後半はガンバサポーターの皆さんを視界に捉えながらプレーしていましたが、あの瞬間、ゴール裏が一気に熱を上げたのを目の当たりにして、すごい興奮したし、自陣ゴール前で弦太と抱き合って喜びました。いや…弦太がすごい勢いで俺に飛びついてきたので、正直、落としそうになりました(笑)。あいつは、きっと自分の重さと強さを理解していないと思いますが、正直、あれは相当です。そりゃ相手FWも吹っ飛ばすよな、とそんなところで彼の凄さを再確認していました。

そして、これは余談ですが、敵ながら、ヤットさんはやっぱり特別な選手でした。大きく目線を配りながら手前にパスを送り込んだり、その逆もあったり。パス、判断も常に相手の裏をかいてくるし、ミスも少ない。公式戦でヤットさんを敵として戦って、初めて本当の意味での凄さを体感しました。だからこそこのスタジアムで降格が決まって欲しくなかった…というのは僕だけじゃなくガンバに関わる誰もが感じたことだったんじゃないかと思います。

というわけでジュビロ戦は勝利することができましたが、僕らはまだ何も手に入れていません。自力でJ1に残留できるところまで持ってこれた状況を無駄にしないためにも、あと1つ、鹿島アントラーズ戦を絶対に勝たなければいけません。今回のジュビロ戦もそうだったように、選手、スタッフだけではなくサポーターの皆さんも含めた全員で、です。それは、試合後のセレモニーで挨拶に立った秋くん(倉田)が…どんな状況にあっても変わらず、普段の練習から僕らを牽引し続けてくれている我らがキャプテンの言っていたことでもあります。
「僕たちは1つになって全てをかけて残留に向けて戦います。皆さんの力を貸してください。一緒に戦い続けてください」
僕も同じ気持ちです。ホーム最終戦セレモニー後、場内一周をしている際には、サポーターの皆さんから「頑張って」ではなく「一緒に頑張ろう」「一緒に戦うぞ」「鹿島も行くぞ」という声が聞こえてきて、すごく嬉しかったですが、ぜひ、最終戦も一緒に戦ってもらいたいと思います。鹿島とは、今年カップ戦を含めて4度対戦して、4回負けている状況から、これ以上、同じ轍を踏むわけにはいきません。何がなんでも勝って自分たちで残留を決めます。そのために、最後までそれぞれが力を尽くして、一緒に戦いましょう。

  • 昌子 源Gen Shoji
  • Gen Shoji

    1992年12月11日生まれ。
    兵庫県出身。
    11年に米子北高校から鹿島アントラーズに加入。14年には自身初のJ1リーグフル出場を実現するなど主軸選手に成長を遂げ、16年のJ1リーグや天皇杯優勝、18年のAFCチャンピオンズリーグ制覇などに貢献した。
    18年12月に完全移籍が発表されたトゥールーズFCでもすぐさまレギュラーに定着したが、2シーズン目はケガに苦しみ、長きにわたり戦線離脱。その状況を踏まえてJリーグへの復帰を決断し、20年2月にガンバ大阪への完全移籍が発表された。
    日本代表にも14年に初選出。18年のワールドカップ・ロシア大会でもレギュラーとして活躍した。

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