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Vol.7 『夏休みに気にかけたいこと』

  • 2019.08.14

    Vol.7 『夏休みに気にかけたいこと』

連載コラム(食・栄養) 戦うカラダは自分でつくる

  • 柴田 麗Urara Shibata
  • Urara Shibata

    管理栄養士/公認スポーツ栄養士
    大学にて体育の教員免許を取得後、カラダを動かすことから食べることの世界に興味を持ち、栄養学を学んで管理栄養士を取得する。筑波大学修士過程を修了した後、05年に明治製菓株式会社(現・株式会社明治)に入社。
    様々な競技のトップアスリートの栄養サポートに携わり、19年3月に退社。現在はフリーで活動している。好きなスポーツに出会うことは人生を豊かにすると信じてやまない。

夏休みは、子どもたちが自宅で食事を摂る日が増えますね。1日3食、毎日食事を用意するのに苦心して、給食のありがたさを身にしみて感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。単純計算で約30食分、昼食のメニューが追加されると考えるだけで頭を抱えます…。そんな夏休み中に2つ、気に掛けていただきたいことがあります。

まず1つ目。毎食の基本は、第2回のコラムでお伝えした通り、①主食、②おかず、③野菜、④果物、⑤乳製品の『栄養フルコース型』の食事を揃えましょう。それを意識することで、必要な栄養素をまんべんなくとることができます。と言っても、きっと「3食とも5つも揃えるのは大変…」と思っていらっしゃる方もいるはずです。
そこで、夏休みは、難しく考えずに①~⑤を揃えるようにしましょう。例えば、手抜きメニューの代表とされる「おかあさんやすめ」を想像してください。頭文字をとって、オムライス、カレーライス、アイスクリーム、サンドイッチ、やきそば、スパゲティ、目玉焼き。どれも子どもたちに人気のメニューですが、ほとんどのメニューで、①主食、②おかず、③野菜が揃っています。
「焼きそば」には、①麺、②肉、③キャベツ、ニンジン、もやしなど冷蔵庫にある残り野菜。これに、④100%オレンジジュース、⑤ヨーグルトをつければ①~⑤が揃います。また、ごはんやそうめんなどの主食は用意してお総菜を買ってくるとか、それも大変な時は外食をして、帰宅してから不足しがちなもの(おそらく③、④、⑤)を忘れずにプラスするのもいいでしょう。こんな風に考えれば、少しは肩の力も抜けるのではないでしょうか。

2つ目は、乳製品を忘れないことです。夏休みに不足しがちになる栄養素の代表がカルシウムです。給食がある日なら牛乳を飲む人が多いですが、給食のない夏休みには意識しなければ1食分の乳製品を忘れがちになり、カルシム摂取量が減ってしまいます。
ですが、小学校中学年~中学生の時期は急激に身長が伸びたり、骨が強くなる大切な時期です。この時期には、骨の材料となるカルシウムがより多く必要になるため、大人以上の摂取が推奨されています。加えてサッカーをしている子どもたちは、骨にたくさんの運動刺激が伝わっているので、サッカーをしていない子どもに比べて骨の代謝が盛んです。そのため、より多くのカルシウムが必要になります。

夏休み、難しく考えずにお子さんの食べたい物で「栄養フルコース型」を揃え、冷蔵庫には忘れずに乳製品をストックしておく。この2つのポイントを気に掛けることで、子どもたちのカラダには目に見えない、だけど大事な栄養素が貯蓄できるでしょう。

中澤聡太×MF家長昭博(川崎フロンターレ)<後編>