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Vol.26(最終回) 食事に正解はない

  • 2020.05.06

    Vol.26(最終回) 食事に正解はない

連載コラム(食・栄養) 戦うカラダは自分でつくる

写真出典/学研パブリッシング ジュニアのためのスポーツ食事学
  • 柴田 麗Urara Shibata
  • Urara Shibata

    管理栄養士/公認スポーツ栄養士
    大学にて体育の教員免許を取得後、カラダを動かすことから食べることの世界に興味を持ち、栄養学を学んで管理栄養士を取得する。筑波大学修士過程を修了した後、05年に明治製菓株式会社(現・株式会社明治)に入社。
    様々な競技のトップアスリートの栄養サポートに携わり、19年3月に退社。現在はフリーで活動している。好きなスポーツに出会うことは人生を豊かにすると信じてやまない。

不慣れな生活環境が続く今、プロ選手も自分ができることやコンディションを維持する工夫を自分で考え実践されているようです。皆さんはどのように過ごされているのでしょうか。

この連載は、今回の26回目で最終回となります。
コラムを通じて、私が皆さんに1番お伝えしたかったのは、「栄養フルコース型」の食事を継続できる食生活を自分自身で確立していきましょう、ということです。
「栄養フルコース型」の食事はサッカー選手を続けていく限り、ずっと変わらない基本の食事の形です。この食事がベースとなり、カラダを大きくする、スタミナの維持、コンディション維持などが実現できるのです。なぜ、「栄養フルコース型」の食事なのか、など栄養の知識については、時間があるときに過去のコラムを振り返ってみてください。

あるプロサッカー選手が「食事に正解はないと思う。ジュニアの選手には自分を含めたトップアスリートがしていることをそのまま真似してほしくない」と話していました。理由は、その人に合う食事方法はそれぞれ違うからです。
トップアスリートの食事を情報の一つとして参考にすることはとても大切です。彼らは大前提として食事についての基本的な知識を備えていて、その上で自分で考え、自身の課題に合ったものを選択し、食べています。また、食べる順番ひとつとっても、サラダから食べるのか、ごはんや肉から食べるのか。太りやすい選手の場合はサラダやスープから食べて、食事の満足感を得る、痩せやすい選手の場合は、先にごはんや肉から食べて、体重の減少を防ぐ、というような工夫もしています。

ですが、もしジュニア選手がそうした知識をもたずに「●●選手はサラダから食べている」という情報だけを取り入れてしまったらどうなるでしょう? それが本来カラダを大きくすることが目的の選手だった場合、食事量が不足して、目的が達成されない可能性も出てきます。そういったことが起きないように、課題や目的に応じた、自分に合う食事方法情報の選択をしてもらいたいと思っています。
前述のプロサッカー選手は「若い選手は基本的な栄養・食事の知識を知っておくことが大切だ」とも話していました。その言葉通り、基本の栄養や食事の知識を備え、自分に合う方法を探し、自分の食べるものを選択していくことは、食を通じて柔軟に考える力と自分で決定する力を育んでいくことにも繋がっています。それこそが、戦えるカラダづくりを達成するために必要な力だと私は感じています。

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